Vagrant+VirtualBoxの仮想マシンデータが100GB近くになり、ストレージを著しく圧迫してきたので、データを外付けドライブに退避しました。以下、移動方法です。
1. 環境
外付けドライブ: SanDisk 外付けSSD 500GB
ホスト: MacOS Mojave 10.14.2
Vagrant: Version 2.2.3
VirtualBox: Version 6.0
それぞれ2019/1/19時点の最新版。
2. 作業前に
Vagrantで仮想マシンを立ち上げて、現時点で動作することを確認しておきます。
3. 何のサイズが大きいのか?
下記のサイズが大きいため、これを移動します。
- Vagrantが使用する “.vagrant.d” フォルダ
- VirtualBoxが使用する “VirtualBox VMs”フォルダ
4. .vagrant.dフォルダの移動編
.vagrant.dフォルダの移動に必要な作業は次の2つです。
- .vagrant.d フォルダを外付けドライブに移動します。
- VAGRANT_HOME に新しいパスを定義します。するとVagrantは新しいパスを自動認識します。
Step1 移動
Macのホーム直下にある “~/.vagrant.d” を、外付けドライブ直下の “/Volumes/[VOLUME_NAME]/.vagrant.d” に移動します。直下でなくても大丈夫です。
Step2 設定
Macのホーム直下にある ~/.bash_profile を開き、次の行を追加します。
export VAGRANT_HOME="/Volumes/[VOLUME_NAME]/.vagrant.d"
5. VirtualBox VMsフォルダの移動編
VirtualBox VMsフォルダの移行に必要な作業は次の3つです。
- VirtualBox VMsフォルダを外付けドライブに移動します。
- VirtualBoxの仮想マシンフォルダの位置設定を変えます。
- VirtualBoxへ仮想マシンを登録し直します。
Step1 移動
VirtualBoxを開き、設定 – 一般 – デフォルトの仮想マシンフォルダー でVirtualBox VMsフォルダの位置を確認します。
続いて、”VirtualBox VMs”フォルダを、外付けドライブ直下の”/Volumes/[VOLUME_NAME]/VirtualBox VMs” に移動します。直下でなくても大丈夫です。
Step2 設定
VirtualBoxを開き、設定 – 一般 – デフォルトの仮想マシンフォルダー を新しいパスに変更します。
パスは、”/Volumes/[VOLUME_NAME]/VirtualBox VMs” です。
Step3 再登録
VirtualBoxを起動し直すと、仮想マシンリストに”アクセスできない”旨が表示されるので、一旦登録を解除します。各々を選択して、右クリック – 除去を選択します。
続いて、VirtualBoxを閉じます。
移動した”VirtualBox VMs”フォルダ内の各仮想マシンフォルダ内に、.vboxファイルがあるので、これを各々ダブルクリックで実行し、VirtualBoxに仮想マシンを再登録します。
6. 作業後の確認
ターミナルを起動し直し、Vagrantで仮想マシンを立ち上げて、動作することを確認します。